アムウェイは権利収入でも不労所得でも無い!楽して儲かるなんて嘘

今時こんな甘い言葉を信用する人はいないと思いますが、、、

アムウェイの世界を覗いてみてわかったこと、それはアムウェイの収入は権利収入でも不労所得でもないし、ましてや楽して儲かる話なんかではこれっぽっちもない、ということです。(最初からそんなこと思っていませんでしたが。)

アムウェイの「成功者」を見続けて思ったこと

激務の中どうにかこうにか自分の時間をやりくりして、土日などでアムウェイのミーティングに行きまくり成功者達の話を聞いていく中で、私に一つの気づきがありました。

「あれこの人、成功者だよね…なんか必死じゃない?」

はじめは今までの自分のサラリーマン人生では出会ったことも無いような、自由な生き方や考え方を標榜する、そして実際に実現しているアムウェイの成功者に出会うたびに「なんてキラキラしてるんだろう」「なんて自由なんだろう」「羨ましい」とばっかり思っていました。

東京の高級住宅街に豪邸を購入し、「ちょっとそこまで」の感覚でハワイに行き、アムウェイの無料招待旅行で海外での贅沢も満喫する。

でもそんな人たちと知り合い、実際に身近にお付き合いするようになって「羨ましい」「素敵」よりも強く感じたことは「なんかこの人達、大変そう」という気持ちでした。

必死のリア充アピールと系列づくり

例えば私の所属していたグループでは、毎日のように「オフィス」と呼ばれている場所でミーティングが行われていました。

そこで話をするのは基本的にエメラルド以上の人、つまりアムウェイだけでも生活できるピンレベル以上の人でしたが、大体週に一度の頻度。でもそれ以外に、月に2度くらいは本社の大きな会議室を貸し切って数百人規模のミーティングを主催。もちろんそれにはグループ内の成功者クラスは基本、全員参加します。

他にもまだパーセンテージ(21%以下の人たち)のような人たちが新規勧誘者を連れて来れるように、頻繁に自宅で夕食会やお茶会を開いたり、女性の好きそうなお菓子作りの教室を開いてみたり。他にもクラブイベントを主催したり、宿泊セミナーを主催したり、スノボツアーを主催したり。

そしてそれらの行動を逐一FacebookなどのSNSにアップ!
他にもプライベートでこんなレストランに行った、こんな人達と会った、出会いに感謝、毎日ハッピー!みたいな投稿が最低でも1日に3回位あるわけです。

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全ては自分に返ってくるから

で、これって何のためにやっているかというと、結局全ては自分のためなんです。

ミーティングやパーティってつまりは勧誘のため。
SNSでの頻繁な投稿や自由なライフスタイル・リア充アピールも、つまりは成功者のライフスタイルを可能な限りアピールして、自分のファンを作るため、すなわちアムウェイに留めさせるためもしくは新規へのアピールのためですよね。

もちろんアムウェイ信者の人たちは反論するでしょうが、「仲間のため」ってイコール「仲間が150万PV=21%行ったら自分も儲かるから」ってことですからね。

私のアップラインは独立系列で、〇〇さんのPVには関係ありません、だから〇〇さんは本当にただの善意でよくしてくれてるんです、なんて思っている人もいましたが、いやいや、その〇〇さんには独立系列の売上の4%入るんですよ?

そんなクラスの「成功者」でも、いかにメンバーを増やすか、自分の系列を大きくしていけるか、そのために毎日あれやこれや活動しているわけです。

アムウェイは権利収入でも不労所得でも無い

アムウェイって権利収入なんじゃなかったっけ?
何もしなくても自動的に入ってくる収入になるんだよね?

そんなことはあり得ないです。

なぜか?

それは常に入会者を上回る以上の退会者がいるからです。

アムウェイは権利収入になるってホント?その仕組みと理由を解説!でも解説しましたが、アムウェイの主力製品である日用品は確かに毎日使われます。

でもその特徴は「ブランドチェンジされやすい」ということです。

あなたはシャンプーが切れた時、歯磨き粉が切れた時、ネットで注文して1〜2日シャンプーしない、歯を磨かない、という選択をしますか?正直どこのブランドでもよくないでしょうか?

そうならないために製品特徴を際立たせようとしているのがアムウェイですが、日用品はとにかくブランド間のスイッチが非常に容易な製品カテゴリです。

そして一度はビジネスでの成功を夢見てアムウェイにサインアップした人でも、1年後にミーティングに参加している人(=ビジネス活動をし続けている人)は正直50%もいないと思います。これは実際にミーティングに出続けていればわかります。

この間まで頻繁に顔を見かけていた人が、3ヶ月後にはいない。そんなこと日常茶飯事です。

そして上記の2点を裏付けるように、アムウェイのディストリビューターになり、1回目の注文だけで消えていく人は70%に達するというデータをアップラインから聞きました。

彼は「だからそうならないように、1回目の発注後のフォローをしっかりしろよ」と言いたかったのでしょうが、その数字を聞いた時点で、「こりゃ無理だわ」と思ったのを今でも覚えています。

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「成功者」でも常に新規メンバーを増やす努力をしている

その結果が、「成功者」といわれるピンレベルの人たちでも、隠居生活などせずミーティングを開催し続け、必死の成功アピールをし続けている現状なのです。

もちろん仮にダイアモンドで年収2000万円の人の生活が、いきなり年収0になってしまうことは無いでしょう。

でも何もしなかったら退会してしまう人の方が多いのです。

収入を維持し続けたかったら、やめていってしまう70%の人を引き止めるか、自分の先のメンバーのやる気を常に奮い立たせて、自分以上に精力的に活動してくれるように仕向け続けなければいけません。

そのために一定以上のピンレベルの人たちが行っているのが、グループを結成し、組織的に行う「ミーティング」活動であり「イベント・パーティー」であり、「オフィス」という環境の提供なのです。

あなたが精力的にアムウェイの勧誘活動を行うことが、アップラインの収入の安定に直結しているのです。

「こんな環境を与えてくれたアップラインに感謝します」というメンバーの話をよく聞きますが、そうしないとアップラインのこれ以上の成功が無いから、という理由なのです。

またアムウェイの仕組み上、下記のように、同じ150万PVでも1系列で150万PVよりも、複数系列で150万PVの方が収入が多くなります。

つまり、自分の先の誰か1人が頑張るよりも、自分から直接伝えた人が多いほど収入も多くなるんですよね。

だからどれだけピンレベルが高い人でも、常に「自分の」新規のメンバーを探しています。

それこそ、レストランで食事に行った先でも、旅行先で出会った人でも、飛行機で隣に座った人でも。

ありとあらゆる出会いを「勧誘」の機会に変えられるよう努力しているのです。

もっともある程度アムウェイのビジネスをやっている人であれば、そのようにアムウェイの口コミをするのが生活の一部になり、当たり前の行動になるため、わざわざ「仕事をしている」と思ってはいないのかもしれませんが、それが現実です。

これが果たして「権利収入」であり「不労所得」でしょうか?

ちなみにアムウェイ自身はそのような謳い文句は一言も謳っておりません。

こういった甘い誘い文句を口にするのは、一部の「必死でメンバーを増やしたい」ディストリビューターだけです。

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